転職事例/出向・転籍・退職の場合

現役転職コンサルタントが執筆します。

はじめに/大変な時代

by tensyoku on 2014年4月2日

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勤めている企業に事業がなくなり、得意な仕事がなくなれば、ほかの企業に移籍して得意分野で実力を発揮する選択が賢明な時代となりました。

企業に残るための新たな職域開拓や職能開発には、たくさんの時間とエネルギーが必要です。しかし、それほど企業は寛容で面倒見が良いでしょうか?

私たちは文字通り大変な時代の転換期に遭遇しているのです。置かれた環境、立場、役割等は、巡り合わせであり試練なのだと達観するゆとりも必要でしょう。

こちらのサイトでは転籍や出向を契機に転職を決断された方の事例をご紹介していきたいと思います。

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中心的生活関心と仕事

by tensyoku on 2016年8月2日

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豊かな人生、あるいは充実した生き方と言うとき、職業生活や仕事のあり方がこれと深くかかわることは明白です。

生活の糧は、職業によって確保されています。

多くの人にとって、仕事は生きる張りになっているのです。

いったい職業と人生、仕事と生活とはどのようにかかわるのでしょうか。

社会学者のデューピン(カリフォルニア大学教授)は、すでに五六年の著作で、働くことと、そこから収入を得ることが、もはや「中心的生活関心」ではなくなりつつあると書いています。

多くの人が、「豊かな労働者」になったからです。

そのときから、時代は大きく進みました。潮流という観点からとすると、今日は、一層その傾向が強まっているということになりそうですが、さてどうでしょうか。

日本人の仕事意識については、従来から、中心的生活関心が仕事に向けられていること、仕事に生きがいを見出している者の割合が高いこと、労働倫理についても相対的に高い水準にあること等が指摘されています。

取り急ぎMOW調査によってデータをあたってみると、「仕事の中心性」に関しては八二年と10年後の九二年にもなされました。

両者にそれほどの変化は見られませんが、「仕事の中心性」の場合、仕事を「もっともとるに足らない一つ」とする回答が若干増え、「もっとも重要なことの一つ」が若干減少しています。

また何を「生きがいの対象」にしているかと問われて仕事をあげ、「仕事の目的」は何かと問われて生きがいと回答する割合は、国際比較調査でも日本は高い傾向にありました。

そのためでしょうか、総合的な生活満足を規定する要因として、仕事(職業)は大きなウエイトを持っています。

逆に言えば、仕事(職業)に満足していない人の場合は、生活の全体について満足する度合いが低めになっていました。

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「会社離れ」の極意

by tensyoku on 2016年7月5日

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サラリーマン自身、会社離れを決意し、会社離れを実践しなければなりません。

遊びはそのための術、いわば受け皿づくりなのです。中高年サラリーマン受難の時代においては、どういう処遇が待っているかわかりません。「辞め方」を心得ておけば、サラリーマンとしてもショックが少なくて済む。

「会社離れ」の極意は遊び術を習得することだと氏は言うのです。

30代にコストのかからない遊びをものにする。これつまり在職中の「会社離れ」。ライフワークとなるような打ち込める遊びが増えてくれば、早めにリタイアして遊びに専念したい。これすなわち完全な「会社離れ」と氏は定義しています。

『「会社離れ」のすすめ』を出版した沖原氏はこう言います。悲しき現実は、中高年サラリーマンだけではない。

雇用者である会社も「会社離れ」できないサラリーマンの現実に悩んでいる、と。

給与に見合う仕事がないばかりか、組織の活性化をも阻害してしまう。社員は会社に甘え、会社は会社で社員に甘えている。

つまりサラリーマンは貴重なプライベートな時間を失い、会社は貴重な生産性という効率を失っている。

日本の企業社会には、お互いの不幸な甘えともたれあいの構造ができあがってしまい、中高年サラリーマンの処遇にはどこの会社も悩んでいる。

今や、お互いに幸福への道探しをしなければならない時代になっているのです。

ところで「会社離れ」をした姿とは、どういう姿でしょうか。それは、会社・仕事、家族、仲間、遊びの四要素がバランスよく配置されることだといいます。

時間、空間においても、心理的にも、この四つの基本要素が同じようなウェイトで独立して配分されることだといいます。

いわば共生なのです。なによりも大切なことは、会社・仕事が家族、仲間、遊びのプライベート部分に入り込まないことです。会社・仕事はワンオブゼムだというのが基本的な認識になっていることだと沖原氏は説いています。

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途中下車志向、職人志向、田舎志向、自己表現志向、マイタウン定着志向、複顔志向・・・

by tensyoku on 2016年6月7日

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鹿嶋敬氏は、『男の座標軸』(岩波新書)を出版しましたが、この時点で、すでに「職業生活のフレキシブル化」がそうとう進行していると言っています。

職業生活の中に、子育て・介護のための休暇制度、自己啓発のための教育休暇など“降りる”システムを組み込むことが必要になっています。

企業においても複線型人事管理を導入し、長期休暇、フレックスタイム、9ヵ月社員、年俸制度、サテライトオフィスなどを制度化して「新しい働き方」を可能にし、夫の家庭内貢献度を高め、夫として父として、家庭人の顔を持って生きることができるようにする。

また地域・社会との接点を求めてNGOに活躍の場を求め、そこを第三の就職先とするような発想が必要だと述べています。

いずれにしてもサラリーマンには、これからはさまざまな模索と挑戦が要請されることになります。

堀田元検事(現「さわやか福祉財団」理事長)の例に見られるように、念願のライフワークを目指して途中下車することも考慮の一つに加えたらどうかというわけです。

この途中下車志向のほかにも、職人志向、田舎志向、自己表現志向、マイタウン定着志向、複顔志向というように、サラリーマンの生き方は多様にありうるだろうと指摘しています。

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自らの新しいあり方

by tensyoku on 2016年5月3日

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戦後一貨して会社とともに歩んできた日本のサラリーマンですが、21世紀を目前にして脱会社人間、ないしは会社からの自立ということが広く言われはじめました。

今や会社員は、自らの新しいあり方を問われています。

当初このことは社会の側からの問題提起という形をとりましたが、広範囲な世論動向に影響されて、会社員個人の側でも強く意識するようになったということでしょう。

その背景は人によって異なりますが、会社帰属一辺倒主義への懸念という点では一致しています。

趣味やライフワークで自分の時間を持ち、家庭や地域にもしっかりと生活の根を張ることの重要性が意識され出したということでしょう。

沖原正也氏は『「会社離れ」のすすめ』を出版しました。

営業、商品企画、人事、物流といった業務を歴任してきた現役会社員ですが、多彩な趣味と特技を身につけています。

旅行、ヨット、ダイビング、登山、生け花と続いて、「風呂水自動停水器」で発明協会協会長賞を受賞した発明家であり、さらには農林業や物書きもこなすと紹介されています。

氏はこう主張しています。人生は一度きりである。メドがつき次第早くリタイアし、ライフワークとしての遊びに徹しよう。”楽しい人生”を送るために、と。

最高の遊びはボランティアや学問だという考え方を紹介しているくらいですから、ここでの遊びは、単なる気晴らしや享楽ではないと推察されますが、早期のリタイアという主張が出てくる背景は、人生における遊びの意義を認識しているからではありません。

中高年サラリーマンは受難の時代を迎えているという時代認識がもう一つの背景になっているのです。

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個人は組織から主体的に独立すべき

by tensyoku on 2016年4月5日

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富士ゼロックス総合教育研究所は経済経営雑誌の情報発信に先立って、「新しい個を育む人材観」を公にし、これからの会社員にとって必要なのは「新しい個」の確立だと説きました。

この白書は、「個人は組織から主体的に独立すべきである。

逆に言えば、組織は個人を突き放す必要がある。

個人の組織への埋没・依存は、決して個人の望む姿ではない。」

と断裁しています。

日本の経済界は、組織と個人の新しい局面を迎え、企業と社員の関係が大きく変化する兆を読み取っているようです。

また関西電力の広報誌『縁』は、「自立した個客」として「マルチライフ」をエンジョイすることを提唱しています。

各地域・人それぞれが豊かさを実感できる生活を願って「生活の新理想主義と地域の自律的発展を考えてまいります」という編集方針を掲げました。

企業人は、一個の地球市民として、職業人・地域人・家庭人・個人という四つの生活軸を足にしっかり据えることが必要だというわけです。

こういう人々こそが社会を変え、また職場を開眼させるという考え方に立っています。

何回目かのシリーズで「サラリーマンが面白くなる」という特集を組みましたが、面白くなければ仕事じゃない、楽しくなければ会社じゃない、遊ぶ・学ぶ・働くが三つ重なったところが一番面白い。

サラリーマンは、組織に甘える自己表現人より自分で意味を見い出す意味探究人になろうと提言しています。

そういえば、国立科学博物館に「教育ボランティア」という制度があります。欧米の博物館や美術館では一般的のようですが、自分の趣味や特技を活かしてボランティア活動をやりたいという人々が増えてきました。

86年にスタートしたときは10人が応募、うち8人が採用されたそうですが、最近の募集に際しては1000件の問い合わせがあったといいます。

500人を面接して80人を採用し、現在、登録者総数は210人だそうですが、その中に男性の会社員が15人含まれているといいます。

主婦の90人、リタイア組の30人に比べれば少ないですが、関心が高まってきていることは明白です。

アサヒビールの加藤種男氏は、サラリーマンは会社人間から脱却することが必要だが、そのためには三つの趣味と一つのボランティアを持つことが望ましいと語っておられます。

現に自分自身、小説執筆、美術館通い、リコーダー(縦笛)の練習という三つの趣味に励み、登校拒否児童を支援する民間グループにおいて講師というボランティア活動をしていると述べていました。

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