転職事例/出向・転籍・退職の場合

現役転職コンサルタントが執筆します。

はじめに/大変な時代

by tensyoku on 2014年4月2日

af0100003714l

勤めている企業に事業がなくなり、得意な仕事がなくなれば、ほかの企業に移籍して得意分野で実力を発揮する選択が賢明な時代となりました。

企業に残るための新たな職域開拓や職能開発には、たくさんの時間とエネルギーが必要です。しかし、それほど企業は寛容で面倒見が良いでしょうか?

私たちは文字通り大変な時代の転換期に遭遇しているのです。置かれた環境、立場、役割等は、巡り合わせであり試練なのだと達観するゆとりも必要でしょう。

こちらのサイトでは転籍や出向を契機に転職を決断された方の事例をご紹介していきたいと思います。

[お役立ちサイト] エグゼクティブの転職
[お役立ちサイト] 弁護士の転職
[お役立ちサイト] 医師の転職
[お役立ちサイト] 薬剤師の転職

現役転職コンサルタント

職業生活が、仕事や職務とだけ関係づけられている

by tensyoku on 2014年11月5日

m4s0n501

af0100003714l

日本でキャリア概念が狭隘なのは、思うに、職業活動や職業生活そのものがきわめて狭隘であるがためではないでしょうか。

その狭溢さ加減について、以下に言及しておきたいと思います。

一言で言えば、職業生活が、仕事や職務とだけ関係づけられているということです。

しかも、そこでの仕事や職務は、勤務する会社が必要とし、所属している組織から課せられたものです。いうなれば、会社の仕事をこなし、組織の職務に従事している。

したがって職業人としての資質ということになると、問われるのは仕事に関する知識とスキルが十分あるか、目指す成果を確実に達成できているかどうか、勤務態度はよいかどうかということ。

よき父親であるか、愛される地域人であるか、良好な市民であるか、良識ある教養人であるかといった点は、まず問われることかありません。

さらに言えば、よい趣味を持っているか、ボランティア活動をしているか、たゆまず学習を続けているか、仕事以外にライフワークを持っているかといったことは、視野に入ってきません。

いわゆる会社人間、組織人間に徹しているかどうかが問われ、会社の業務をこなす力量、職場の問題を解決し部門目標を達成したかどうかが人物評価の基準となっているという点です。

いったい職業的経歴や職業人生の内実とは、このように狭いものでしょうか。職業的生き方として、これではあまりに偏ってはいないでしょうか。日本の現状について、私は、常々こういった疑問を抱いてきました。

とりあえず読者自身、次のような質問が投げかけられたら、どう回答するでしょうか。ご自分の現況をふりかえってみて、+2、+1、0、-1、-2という5段階でチェックしてみてください。

1.子どもとの対話、一家だんらんを通して家族は親密な関係にあり、家庭生活は安定している

2.贅沢品は別として、家具調度品や衣服・食料品について欲しいものは充足している

3.スポーツをしたり散歩に出かけたり、健康づくりのための時間は十分にとっている

4.余暇を使って趣味を育み、娯楽になごむなど自分の時間を楽しんでいる

5.時にコンサートに出かけたり、美術館に足をはこんで文化に親しんでいる

6.友達や知人と交流する機会を持ち、人間関係を通して多くのことを学習している

7.地域行事やボランティア活動に顔を出す等して、社会参加に努めている

8.大いに書を読み、またテレビのドキュメント番組を観て自分の教養を高めている

9.講演会にでかけたり通信教育を受講したりして、自己啓発に努めている

同じような調査が、全国に事業所を持つある大企業の社員を対象に行われました。結果はなんとも惨澄たるものでした。多くの人々は、これら私生活のほとんどの分野において、満足感なるものを昧わっていないということです。

完全に満足していれば+2、全くのところ不満であれば-2という得点の与え方ですが、全体の平均で見て得点がプラスになっているのは、なんと「家庭の安定」(1)と「消費生活」(2)の二つだけ。マイナスとはいいながら「健康づくり」(3)と「趣味娯楽」(4)はそう点数が低いわけではありません。しかし「社会参加」(7)は10.77、「文化に親しむ」(5)は10.67とまことに低い水準。「教養」(10.36)と「自己啓発」(10.27)の数値もまた低い。

こんな数値をながめて、私には強く感じるところがありました。生活から“セルフ”(自分)がポツっと落ちている、と。

さて現時点で実施してみたら、「家庭の安定」と「消費生活」という二つもまた、あるいはマイナス得点になっているかもしれません。サラリーマンの職業生活は、これではあまりに偏っていないだろうかと疑問を抱いていたのですが、その思いは、キャリアに関するアメリカや欧米の文献を読み、実状を垣間見るにつけ、いっそう強くなっています。

参考にしてみてください。

現役転職コンサルタント

閉鎖的な職業生活の現実

by tensyoku on 2014年10月7日

af0100003714l

なぜ、そうもキャリアという言葉にこだわるのでしょうか。

それは、これからの生き方/働き方を考えていくうえで、キャリア概念は有意義だと認識されるからです。

言葉の詮索自体は、決して目的ではありません。よい言葉は、思索のためのよい機会を提供してくれます。

では、キャリアという言葉を通して、われわれは何を考え、何を展望することになるのでしょうか。

一言で言えば、豊かな人生とは何かを考え、充実した人生を目指してわれわれは何をしたらよいかを展望することになるでしょう。

キャリアとは、われわれが豊かな人生について考え、展望するうえで、有力な概念的枠組みを提供してくれるはずです。

キャリア・アップやキャリア・ディベロップメントとは、それ自体われわれにとって有意義なものですが、それは豊かな人生を実現していくうえでの過程のことです。真にわれわれが目指すのは、豊かな人生、有意義で充実した人生の実現です。そういったことをあれこれ思案する際、キャリアの概念は有力な示唆を与えてくれるはずです。

ただし、実際にそうなるためには、前提となる条件が一つあります。それは、わが国のキャリア概念を近年におけるアメリカのそれに近づけ、アメリカの概念から一定の学習をする必要があるということです。

日常的世界や企業社会における使われ方となると、キャリアとは業務や仕事であり、地位やポストであり、組織内の職種や職務の遍歴であったりします。

そういった点が修正され、アメリカのキャリア概念からの学習がないと、キャリア・アップやキャリア・ディベロップメント、キャリアーガイダンスやキャリア・カウンセリングやキャリアーサポートといっても、成果は期待薄です。

では、どう広がりを持たせたらよいかということになりますが、この点は先に延ばしたいと思います。ここで是非とも言及しなければならないのは、現実そのものについてです。

キャリア概念が狭隘な点については諜々述べたとおりですが、職業的経歴や職業人生としてのキャリアの中身と内容がすこぶる狭隘であるという点は、しかしながら一層気になるところです。

日本でキャリア概念が狭隘なのは、思うに、職業活動や職業生活そのものがきわめて狭隘であるがためではないでしょうか。

その現実が改善されることへの願いを込めて、その狭溢さ加減について、次回、言及してみたいと思います。

参考にしてみてください。

現役転職コンサルタント

キャリアの概念

by tensyoku on 2014年9月9日

af0100003714l

わが国では、職業的経歴や職業人生といった使われ方が一般化している点からも明らかなように、キャリアとは、生き方や経歴における仕事のあり方や職業の有り様にポイントが置かれた用語法となっています。

近年における欧米での使われ方とは違っているわけですが、それはそれで、よしとしておきたいと思います。それなりの背景があってそうなっているのでしょうし、そうすることの意義もまたあるように思います。

そのうえ最近では、職業人生、仕事人生、あるいは生涯職業人生といったように、キャリアの捉え方に奥行きを持たせたケースが登場してきています。

こういった事柄については改めて、あとで論ずることにしますが、ここでは、一つのことに言及しておきたいと思います。それは、「狭溢さ」ということです。

まずキャリア概念が、今ふれた場合は別として、狭溢であるということ。

しかしながら一層気になるのは、職業的経歴や職業人生としてのキャリアの中身と内容が、現実にすこぶる狭溢であるという点です。ここでは、取り急ぎキャリア概念の狭溢さ加減について言及しておきたいと思います。

たとえばキャリア・ウーマンという言い方がありますが、これは働く女性のことを指し、古い時代には職業婦人などとも言われました。

専門的職業に就いていて、かつ大いに能力を発揮している職業婦人に限った言い方でもありました。

現存する大阪キャリアグラブというのは、女性の企業家・起業家の会員組織です。

あちこちでキャリア・アップ・セミナーというのが目下大繁盛ですが、女性を対象にしたあるプログラムに目をやると、パソコン操作、簿記二級、日本語・漢字、英会話等、仕事のスキルアップに資する講座が中心です。

どういうわけか、キャリア・アップ・セミナーというと女性を対象にしたものが多いのですが、ある日の新聞に目を止めると、「キャリア・アップお役立ち体験セミナー」と称して、ガーデンデザイナー、カラーコーディネーター、商空間クリエイター、ファイナンシャループランナー等々、カタカナの職業が10ほどリストアップされていました。

キャリアの使われ方が狭隆であることの典型は、中央官庁における“キャリア組“という用法でしょう。国家公務員試験の一種に合格して入省し、20代で税務署長や警察署長を経験し、本省の課長、局長とポストを上り詰めていく、いわゆる出世組の公務員のことです。この場合にキャリアは、「職業上の前進」において最高位にある、あるいは最高位に位置することが嘱望されているという意味で使われていると理解されます。

それにしても現今、キャリアという言葉は、巷に氾濫しています。企業のリエンジニアリングやダウンサイジングによる雇用の削減、大企業の倒産、いわゆるリストラ(レイオフ)等によって、定年までの一礼就業という神話が崩壊しました。転社や転職が、今やふつうの考え方になりました。とは言ってもいま日本社会では雇用機会の減少や損失が大きな問題となっています。

転社や転職といっても、そうたやすいことではありません。

かくして新聞や雑誌など多くのマスメディアは、一方で雇用創出への政府の努力を要請しつつ、個人に対して職業能力向上に向けた自助努力を要請しています。専門性的技量を身につけることが不可欠だ、資格を取得することが必要だというメッセージを送り続けているのです。

社会において雇用の創出が大きな課題になるのに呼応して、個人の生き方に関するテーマとして、キャリア・アップやキャリア・ディベロップメントがクローズアップされることになりました。

キャリア・アップやキャリア・ディベロップメントを目指すのは就職や転職を希望する個人ですが、そのことを個人に勧誘し、そのための機会を提供する事業体が、ここのところ急増しています。通信教育や講座やセミナーを開設し、それと資格取得をセットにするというのがオーソドックスな事業形態と見なされます。

もともとは教育機関として、従来から存在したわけですが、近年は、就職や転職を紹介し斡旋する多くの事業体がこの分野に参入しています。就職や転職を紹介し斡旋する事業体そのものが急成長しているのですから、キャリア・アップやキャリア・ディベロップメントの機会を個人に提供する事業体は、したがって膨大な数に達することになります。

そういった機関や組織が、雑誌や新聞に紹介広告を大きく載せるのですから、巷にキャリアという言葉が氾濫するのは当然なことでしょう。

ついでのことながら、キャリア・ディペロップメントの概念は、もう30年以上も前に日本企業で大いに関心を持たれたことがあるのです。経理や人事の仕事に従事するだけでは、ほかの部門の活動がわからず、会社人間として行動してもらうには具合が悪い。

いずれはスペシャリストとして働いてもらうにしても、入社10年ぐらいまでは異なる三部門ほどを経験させ、職務能力に磨きをかけてもらう、という観点からです。

経歴管理ないし職歴管理という名の人事施設がそれですが、その際、管理の対象になったのは、あくまでも一企業内での職歴です。

しかしながら、今、問題になっているキャリア・ディペロップメントはそうではありません。広く世界までをも視野に入れた、労働市場において通用する職歴を開発することであり、人生における経歴開発のことを指すのです。

労働市場において転職が一般化し、個々人にとっても転戦力を向上させることが人生の大きな課題となり、今や世界に仕事を求めようという時代になっています。現下におけるキャリア・ディベロップメントは、そういう意味合いから重視されるようになっている点に留意しておきたいものです。

キャリア・アップやキャリア・ディベロップメントとは、一言で言えばキャリアをブラッシュアップすることであり、現にキャリアーブラッシュアップという言い方も実際に使われています。職歴や経歴に磨きをかけ、職歴や経歴をリニューアルし、リフレッシュするということでしょうか。

生涯学習の分野で、リカレント教育という専門用語が使われています。社会の急激な変化、急速な技術革新、平均寿命の延長等を背景にして、「人々がこれまでに習得した知識・技術の陳腐化を防ぎ、労働の機会、能力発揮の機会を保障し、もって自己実現、豊かな人生を過ごせるように」する趣旨から発しています。カレント(current)は今日的である、通用しているという意味ですから、リカレント(recurrent)は今日的であり続ける、現に通用するようにするということになりましょう。

キャリアについてもリカレントは必要なことであり、そうすることがキャリア・ブラッシュアップであり、職歴や経歴をリニューアルしリフレッシュするということでしょう。

参考にしてみてください。

現役転職コンサルタント