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自分の人生に対して主体性を発揮してきたかどうか

by tensyoku on 2015年3月3日

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中村修二氏は、カリフォルニア大学サンタバーバラ校に新任教授として着任しました。ノーベル賞に輝いたことも記憶に新しいですが、99年の1月までは、徳島の中小企業である日亜化学工業に勤めるサラリーマン技術者でした。

彼は、世界規模の研究センターや大企業の研究チームがいくら頑張っても開発することができなかった青色LEDやレーザーダイオードを、独自の方法でつくりあげてしまったのです。生涯研究の地にアメリカの大学を選び、それを土台にしてさらに大きく羽ばたこうとしているのです。

ここへ来るまでの道のりは、しかしながら平坦ではありませんでした。研究費や実験設備が行き届かない、しかも「売れるものをつくらないで、無駄飯を食っている」という中傷が聞こえる環境の中で、半ばヤケになって開き直るところまで追いつめられる状況もあったといいます。

ですから、一年間のフロリダ大学への留学中、ただただ研究に明け暮れたのです。

「私は日本へ戻り、研究者だちからはそっぽを向かれていた窒素ガリウムを発光ダイオードの素材に選んだんです。窒素ガリウムという結晶は欠陥だらけでしたから、絶対に光らないと信じられておりました。私はそんな材料をあえて素材として選びました。ほかの研究者たちはセレン化亜鉛を選んでいたので、私は同じことをしたくない、ただそれだけの理由だったのです。」

「自分で組み立てていく理論を実証するには、試行錯誤の繰り返しでした。せっかく改良した装置も爆破させてしまったり、失敗を繰り返しながら次のステップにつなげていったのですが、その過程には常にわずかな可能性が見えておりました。そこを進めば、道が開けていくのではないかという強い思い込みがあって、それがわずかに見え隠れする可能性への期待を支えてくれたのです。」

このように中村氏は、自分の人生には自己責任原則をもって臨み、主体的に取り組みました。このケースからも明らかなように、人生への主体的なアプローチが不可欠です。その意味するところを吟味したうえで、改めて確認しなければならないことがあります。

それは、これまでわれわれは、自分の人生に対して主体性を発揮してきたかです。人生に対してどれほど主体的に取り組み、主体的な努力をしてきたかという点です。

たとえば人生にもビジョンが必要だなどということを、われわれはどれほど強く意識していたでしょうか。

自分の個性や持ち味を、どれくらい生かしてきたでしょうか。あるいは、そのことにどれほどこだわってきたでしょうか。

豊かな人生、充実した生き方を目指すといっても、本人の主体的取り組みを欠いては実現は不可能なはずです。これまでわれわれは、自分の人生に対してどれほど主体性を発揮してきたでしょうか。

現役転職コンサルタント

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