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会社員は職業?

by tensyoku on 2015年8月4日

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企業に就職するというのは、現代社会では、生き方や働き方として、もっとも一般的なものです。

企業に雇用され、会社員として勤務するのは、先進諸国における働き方の標準になっています。現代における働き方の基本類聖とも、典型とも言ってよいでしょう。

働き方は、日常的レベルにおける人々の生活の仕方やライフスタイルに、大きな影響を与えます。ところがその影響は、この段階にとどまりません、その人の生き方を規定し、その人の生涯にわたる生活、いわば生き方や人生のあり方に対して影響を及ぼします。概して、生き方は働き方とともにあるからです。

この場合に働くとは、収人を得られる什事をし、それによって生計を立てていく労働に従事することを指します。要するに、職業活動に従事するということです。職業が、単に収入を得るための仕事や労働ではないという点については後に言及することになりますが、それにしても職裳として中心的な比重を占めるのは、今日では、会社員としての職業でしょう。

その職業は、企業に雇用され、企業のために働き、企果から経済的服酬を得ることによって成り立っています。

はてしかし、会社員は職業なのでしょうか。

むろん職業分類に、会社員という職業名は登場していません。日本には公的な職業分類として、日本標準職業分類と厚生労働省編職業分類という2つがあります。分類の適用単位は、前者は個人、後者は職務ですが、いずれも「仕事の類似性」に基づいて分類しています。

しかし会社員は、「仕事の類似性」として括られたわけではなく、勤務先の類似性(勤務場所が企業であるということ)で括られたもの。しかも企業にはいろいろあるわけですから、その括り方は厳密なものではなく、呼称にすぎません。

職業というと、その名称を通じて、仕事の内容や性格が浮き彫りになるのがふつうです。

それに資格要件が加われば、職業ガイダンスとしての役割が果たされることになります。

日本労働研究機構は、厚生労働省編職業分類に堪づいて職業名解説を刊行していますが、その中の「スポーツ審判員」に目をとめると、次のように記繊されています。

1.各種のスポーツ競技会・スポーツ興業試合の審判員(アンパイヤー・レフリー・司会など)として報酬を受け、ゲームの進行、判定をつかさどる。

2.野球、競馬、競輪、競艇、もしくは相撲その他、特定のスポーツゲームの進行をつかさどり、規則に基づいて競技行為の当否の判定を行い、勝者や順位を決定したり、争点に関する判定を行う。

3.専門とする競技の規則に精通していることが要求される。関係スポーツの審判員資格認定制度による認定を受け、関係団体に登録しなければ従業できない。

4.各種スポーツ競技団、興業団に所属している。

仕事に関するこういった定義や解説は、企業の場合、それぞれ傘下の職務や職能や職種について文章化され制度化されています。しかしそういった職務や職能や職種の特定の一つを、人が継続して担当しているわけではなく、会社貝にとってはローテーションこそが常態です。

職業とは、継続してなされる点も要件の一つとなっています。

国勢調査の職業分類は日本標準職業分類がベースになっていますが、そこでは別に、「社会経済分類」にしたがった区分がなされています。

全人口について、その経済的な特性とあわせて社会的な特性をも組み込んで分類区分しようという趣旨で統計化されています。

ここにも会社員という項目は登場しませんが、会社員というのは、一つの社会経済分類(社会集団、社会層)と捉えるのが適切でしょう。

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