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もはや会社にぶらさがってはいられない

by tensyoku on 2016年2月2日

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時が進むと、「会社員の転機」は広範囲に論じられるようになり、多くの雑誌が会社員の生き方や生きざまをトピックスとして取りあげるようになりました。

それはバブル経済の崩壊が明白となった90年代以降に顕著となりましたが、時間を少し長期にとると、日本社会で「サラリーマンの転機」は常に社会問題となってきました。

戦前にも『サラリーマン恐怖時代』や『サラリーマン貧乏物語』が刊行される等、サラリーマンにとって大変な局面は幾多ありましたが、戦後も、幾度か大きな節目がありました。

占部神戸大学教授は、著作『サラリーマンの哲学』において次のように述べています。

「これまでの高度経済成長の時代は、サラリーマンにとって、天国であった。しかし、これからの低成長の時代は、サラリーマンの暗黒時代になる。大幅なベースアップは望めないし、昇給のチャンスも少なくなる。交際費も使えなくなるだろう。こうした暗黒時代に、サラリーマンはいかに生きるべきなのか。時代とともに、社会も変化している。当然サラリーマンもまた変わらなくてはならない。」

それにしてもバブル経済崩壊後におけるサラリーマンの転機は、誰の目にも並大抵のことではないように思えます。相当数の雑誌がサラリーマンのあり方を特集しましたが、辛口のものが目立っています。

「曲がり角のビジネスマン」
「平成のサラリーマン革命」
「ミドル受難時代」
「会社を離れて生きられますか」
「したたかな転職一個人と会社の別れ方」
「50歳以上、出社に及ばず」
「“脱会社人間”の時代一いまや会社べったりでは生きられない」
「管理職切り捨てに異議あり」
「会社よサヨウナラ、自分よコンニチワ」
「終身雇用の幻想」
「管理職受難時代 50歳にハッピーリタイアメントを追う」
「崩れはじめた日本的雇用システム」

雑誌の特集タイトルはエキサイティングであることを常としてはいますが、ここに記載したタイトルのすべてが、まことにもって刺激的な見出しです。

しかしながら、これによって人々は、事態の深刻さを噛みしめたことでしょう。

全体を通じてのコンセプトは、「もはや会社にぶらさがってはいられない」ということになりましょうか。

会社を離れて生きられますか、50歳以上出社に及ばず、個人と会社の別れ方、いまや会社べったりでは生きられない、会社よサヨウナラ/自分よコンニチハというメッセージは、文字通り「崩れはじめた日本的雇用システム」ということであり、「終身雇用の幻想」は捨てなければならないということ。

50歳を「ハッピーリタイアメント」に転換する心根と対策が重要になる、と教えているかのようです。

現役転職コンサルタント

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